30代セミリタイア備忘録

30代でセミリタイアしました。セミリタイアの考察やゲーム関連の雑記を書いてます。

セミリタイア後の住居

 今回はセミリタイア後の住居について。賃貸にするか持ち家にするかのお話です。

 私は家を買ったことが無く、今までずっと賃貸で過ごしてきているので、完全に持ち家エアプなのでその点ご了承ください。

 結論を先に書くと以下のようなことになるかと思います。

・金銭面において、理想条件下では持ち家が有利

・将来の状況変化をリスクとして受容できるのであれば持ち家

・リスクを回避し、固定費用の支払いとして予算化する方が好みであれば賃貸

 以下、理由を説明していきますが、持ち家に関してはよく理解できておらず、半分想像で書いているのであくまでも参考までに。

 

 さて、セミリタイアして家を買おうとするわけですから、恐らく高級物件を選ぶことはそうそうないでしょう。ここでは田舎の築古物件を想定し、300万で家を買うことにします。

 持ち家の場合にかかる費用はいくつかあるのですが、確実に発生するのが固定資産税ですね。

 固定資産税…まずこれが具体的にいくらか分からないのが辛いですが、税率としては1.4%らしいです。これが300万の物件にかかると仮定しましょう。実際には土地と建物に分かれ、減価償却が云々あるのですが、簡単化のために省略します。よって固定資産税は300 * 0.014 = 4.2万円/年と仮定します。

 

 これに対し、賃貸で月3万の物件に住む場合と比較してみましょう。年間36万なので、持ち家との年間支払額の差は31.8万円です。

 持ち家の初期投資300万に対し、300 / 31.8 = 9.4年程度すれば、完全に賃貸の方が金銭面で損となり、以後その差は広がる一方となります。

 

 ただ実際には持ち家の場合、外壁の修繕とか塗装とか屋根瓦の修理だとか、色々な出費が目白押しです。従って持ち家を買った場合、それらの事態に備えて費用の積み立てをしていくのがセオリーでしょう。しかしながら、家のメンテにかかる費用は物件や地方、その時の状況により変動し、予測が非常に困難であると考えられます。

 ここで問題となるのが、「積み立て費用はどの程度が妥当か分からない」ということです。先ほど申し上げた通り、家のメンテにかかる費用が分からず、いつそのメンテが発生するかも事前予測が困難だからです。実際に家を購入してから速攻で業者にヒアリングして、かかる費用やいつ頃補修が必要になりそうかを確認するのが一つに手段ではありますが、それだとセミリタイア前に計画を立てるのが難しそうです。

 他にもよく言われていますが、近隣住民問題や災害時に家が損壊した時など、持ち家においては状況変化に対するリスクが常につきまといます。逆にこれらのリスクを受け入れるからこそトータル費用は下げられるという考え方もできるでしょう。

 一方で賃貸は状況変動に対するリスクは非常に少なく、家賃の予算を決めてしまえば、あとはその予算内で良さそうな物件を選ぶだけで済み、お手軽です。一方でリスクを回避している分だけ持ち家よりはコストがかかることになると予想されます。

 

 結局のところは個人の好み、ということに落ち着くかと思います。

 どうしてもコストを下げて早くセミリタイアしたい、あるいは住居費にかけるコストを下げて他のことにお金を費やしたい、というのであれば持ち家が妥当な選択となるでしょう。

 一方で持ち家を持つことによるトラブルや面倒ごとを回避したいのであれば、賃貸が適切な選択肢となります。