遊戯王マスターデュエル 今から始める電脳堺~デッキ構築編~
今月から使い始めた電脳堺。使ってみると非常に面白いデッキだったので、自分の思考整理も兼ねてメモを書いていきたいと思います。
※記事書いて1週間くらいで主軸である真竜皇VFDが禁止に。参考にならない記事となりましたがご了承ください。展開記事も途中まで書きましたがお蔵入り。
電脳堺とは
電脳堺はレベル・ランクが3、6、9のモンスターを主軸としたテーマ。特徴として、「フィールドの電脳堺カードを対象として手札から発動し、色々やった後に特殊召喚」する共通効果を持っており、連続召喚して大量に展開をしていくことが可能です。メインデッキのモンスターはレベル3と6に統一されており、チューナーも含んでいることからシンクロ・エクシーズを中心に強力なモンスターを並べていくことができます。
その強みは圧倒的な展開力と手数の多さ。妨害をモンスターのみに依存していないのも優秀で、サポート魔法・罠カードも滅茶苦茶便利なものが揃っています。テーマ内魔法・罠カードでモンスター効果の無効化やバック破壊までできるのは電脳堺の特権。
その展開力を活かせば、先行ではかなりの確率で悪名高い「真竜皇VFD+朱雀」の盤面を構築可能で、5素材ロンゴミ・6妨害アルデクと並ぶ程度に強力な妨害を準備できます。
後攻を引いても、手札が上振れればかなり不利な盤面もひっくり返すだけのポテンシャルを持っています。
反面、弱みは「手札事故率の高さ」と「展開ルートの難しさ」でしょう。
環境デッキの多くは1枚初動が多いですが、一方で電脳堺は基本的には2枚初動となります。必然的に手札事故は発生しやすくなるのは紛れもない事実でしょう。
実際、安定性が売りと言われるプランキッズの場合、1枚初動のカードが14~15枚ほど投入されています。この場合、90~92%程度で初手にカードを引いてこれる計算となります。
電脳堺の場合、共通効果持ち(最大11枚投入)を1枚以上引けるのが82%、さらに追加で有効札を1枚以上引いていないといけないので、展開できるのは概ね6~7割程度と考えて良いでしょう。
また、展開ルートも慣れるまではかなり難解で、電脳堺があまり使われていない理由の一つだと思います。
先行で「とりあえずVFD+朱雀」を立てるのは解説もたくさんありますし、比較的簡単にできるようになりますが、後攻で各種妨害を交わしながらワンキル or 妨害盤面を構築するのは習熟が必要でしょう。
以上を総括すると、手数に優れた展開系テーマだが、手札事故と熟練度がネックと言えるでしょう。
展開系テーマが好きな方、色々考えるのが好きな方、ワンパターンな展開をするのが嫌いな方、なんかにはオススメできるテーマだと思います。
あとは一部ロボ娘的要素に燃え上がれる方なんかにも。
メダロットみがあって良いですよね。
デッキ構築編
各種カード解説なんかは以下のnoteが詳しいので、まずはこちらを一読いただくのが良いかと。読み物としても面白いです。
電脳解体新書 第一章 カード解説編【マスターデュエル】|Dーchannel|note
電脳堺関連のnoteをいくつか書いてらっしゃるので、著者情報から探っていくと勉強になります。
さて、それではデッキ構築にあたって、電脳堺の必須パーツから整理していきましょう。
メインデッキ
個人的必須枠は以下31枚。
- 増殖するG×1
- 灰流うらら×3
- 電脳堺姫-娘々×1
- 電脳堺媛-瑞々×3
- 電脳堺チ-ヂィヂィ×3
- 電脳堺悟-老々×2
- 電脳堺麟-麟々×3
- 電脳堺嬢-兎々×1
- 電脳堺都-九竜×3
- 電脳堺門-青龍×3
- 墓穴の指名者×2
- 抹殺の指名者×3
- 電脳堺門-朱雀×2
- 電脳堺門-玄武×1
EXデッキ
- 瑚之龍
- 電脳堺獣-鷲々
- 浮鵺城
- 灼銀の機竜
- 電脳堺狐-仙々
- 幻影騎士団ブレイクソード
- 電脳堺鳳-鳳々
- 迅雷の騎士ガイアドラグーン
- 真竜皇VFD
- アーゼウス
メインデッキ 必須パーツの選定理由
まず電脳堺の共通効果持ち(瑞々、ヂィヂィ、老々、麟々)は最大枚数投入は確定です。手札にあればあるほど展開は楽になるので、減らす理由も特にないです。
次に同じ電脳堺モンスターでも共通効果を持たない娘々と兎々ですが、それぞれ1枚ずつ積むのがベストだと思います。主な役割は通常召喚して共通効果の対象にすることと、墓地からの自己蘇生を活かした展開補助。電脳堺だとデッキから墓地に送るのは比較的簡単ですし、手札に複数来ても困るタイプのカードなので複数枚採用は明確な理由が必要だと思います。(強欲で貪欲な壺を採用するケースなど)
電脳堺サポートの魔法、罠について。
九竜は万能サーチなので減らす理由が無いです。
青龍も墓地効果が非常に有能、手札に来ても展開の足掛かりになるため、これも3積みで良いでしょう。
朱雀は墓地効果用とフィールド用で2枚は必須。手札に複数来ると事故要因なので、3積みは過剰だと思います。
玄武は墓地効果以外は不要ですし、あまり引きたくないカードなので1枚で十分でしょう。
うらら、増G、墓穴あたりは言うまでもなく必須カードですね。
うららは展開系デッキの天敵である増Gを弾けるので3積み。
増Gも3枚入れたいところですが、採用枚数はデッキ枚数との兼ね合いかと。
抹殺も先行での優位性を活かすためにも3積みが良いかと。環境によってはニビルやγも積んで弾けるようにしたいところ。
メインデッキ 空き枠の採用候補
緊急テレポート(2枚)
電脳堺最強カードである瑞々のサーチとして。召喚権を使わずに共通効果の対象として呼び出すだけでもそれなりに有能。
複数枚引いても娘々を呼んで6シンクロや3エクシーズにもつなげられます。瑞々の共通効果を使うには灼銀の機竜で回収したりする必要はありますが、便利で枠も圧迫しないので採用推奨。
勇者セット(7枚)
個人的イチオシ。所謂「勇者電脳堺」構築になります。
水遣いやアラメシアで妨害も踏めますし、グリフォンまで行ければニビルケアもできます。グリフォン素引きでも瑞々とシンクロしてバロネスが立ったりと非常にお得。裏目はドラコバック素引きくらいでしょうが、手札コストに使えば良いので大きな問題にはならないです。
1枚初動ですし、事故率の低下をもたらすだけでなく、アラメシアで増Gを撃たれた場合に止まりやすいことなんかもメリットですね。
さらには、純電脳堺では事故パターンである「初手Lv6モンスター2体」の場合にも、勇者トークンなどをリリースしてアドバンス召喚→共通効果使用から電脳展開(余裕があれば勇者トークン or グリフォンと電脳チューナーでバロネスを立ててニビルケア)をしていくこともできるなど、かなりシナジーのある組み合わせだと思います。
また、電脳堺モンスターからでも、レベル6を2体並べればベアトリーチェが出せるので水遣いを墓地に落として勇者ギミックにアクセスもできます。バウンスが必須な場合などはこちらのルートで。
各種壺(3枚前後)
強欲で貪欲な壺、金満で謙虚な壺あたりが候補でしょうか。事故率の高さが気になる場合は採用を検討。
強貪だと朱雀が両方落ちる事故もありますし、金謙の方が6枚見れるのでキーカードを引き込みやすいでしょう。
ただし、壺を3枚投入しても初手に引ける確率は33%。3割程度の確率で初手事故った際に、壺がある確率は単純計算だと10%程度。さらにここから有効札を引ける確率は…となってくるので、概ね5~10%程度事故率が改善されるものと推測されます。
実際には初手事故ってない状態でも墓穴や抹殺、うららも探しに行けるので、デッキ枠さえ許せば入れたいところ。勇者セットを入れない場合は投入推奨。
各種誘発
残りの増G、γ、泡影、ヴェーラー、ニビル、などなど。環境に合わせてチョイスしていくことになります。
禁じられた一滴・冥王結界波(1~3枚程度)
後攻捲りを意識するなら。
電脳堺モンスターは墓地に落とすメリットがそこまでない(むしろモンスターが不足する)ので、一滴はあまり強く使えないでしょう。一体を無効化する程度であれば青龍がありますし。
複数体の妨害に対する回答が欲しい、という点では冥王結界波の方が使いやすそうです。
とは言え、テーマ内だけでも手数自体はそれなりにあるので、これらを投入する必要があるかはやや疑問。
ハーピィの羽根帚・ライトニングストーム(1~3枚程度)
環境に合わせて。電脳堺には朱雀という非常に優秀な罠カードもあるので、そこまでバックに触る手段は求められないかなぁとは思います。
最悪エクシーズさえできればアーゼウスで更地にもできるわけですし。
EXデッキ 必須パーツについて
大体の役割については参考サイト様で記載されているのでそちらを。(再掲)
電脳解体新書 第一章 カード解説編【マスターデュエル】|Dーchannel|note
むしろ、各種サイトで必須とされているが、今回は省いているカードについて書いていきたいと思います。
アルティマヤ・ツィオルキン、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
次のセットといずれかを選択して採用することになるかと。
勇者ギミック不採用時にはこちらを。
ニビルケアから相手ターンの妨害までこなせるので、順当に強いセットだと思います。
永遠の淑女 ベアトリーチェ、フルール・ド・バロネス
勇者ギミック採用時にはこちらを。レベル6二体でベアトを立てて水遣いを落として勇者ギミックにアクセスできます。
ツィオルキンセットとの対比として、最短でもグリフォンの着地が5体目になるので、レベル6を出すのにシンクロ等が必要な場合はニビルを受けてしまうのがデメリットでしょう。また、無効化を毎ターン使ったりできないこともネック。
メリットはこちらの方が総合打点が高くなること、ベアトの墓地落としで電脳堺カードにもアクセスできること、無効化がモンスター効果以外にも対応していること、自ターンのカード破壊などでしょうか。
セイクリッド・トレミスM7
リソースの鬼。「VFD+朱雀+トレミス」の布陣で次ターンが回ってくればまず勝てるでしょう。
とは言え、展開に絡むわけでも、ニビルケアに必須となるわけでもないので、「必須か?」と言われると微妙な立ち位置だと思います。電脳堺に慣れてきて、リソース確保手段がもう少し欲しいな、と思ったタイミングで生成して投入すれば良いかと。汎用性はあまり高くないURですので。
スターダスト・チャージ・ウォリアー、飢顎竜アーケティス
先行時に手札が上振れた際に経由して手札を補充する要員。
スタチャの②効果はほぼオマケで、たまに閃刀姫あたりの蘇生繰り返す相手に強く出れるくらいです。
アーケティスのカード破壊は手札コスト2枚が重すぎるのでかなり使いにくいです。
大体において、先行の場合は「VFD+朱雀」の構えを取っておけばほぼ返されることは無いので、ここまでする必要があるかは疑問。
とは言え、ぶん回ったときの上振れとしては非常に強力なので、採用をためらうほど弱くもないです。使用者の好みで使っていい枠だと思います。
EXデッキ 採用候補
相剣大公-承影
こちらも勇者ギミック採用時には投入可能。電脳堺で対処しにくい高打点モンスターへの対策札として優秀。除外も自発的に行いやすいテーマなので、相性も良好です。
電脳堺モンスターからもベアト経由でアクセス可能なので、比較的出しやすいです。
また、電脳堺デッキは「効果の対象にならない」耐性持ちの除去手段が薄く、必須パーツ内だとアーゼウスで全体除去するくらいしかなかったりします。その対策手段としても非常に有能なので、かなりオススメな一枚。
幻子力空母エンタープラズニル
勇者ギミック不採用時に、「効果の対象にならない」耐性持ちへの回答として。
フィールドor墓地から除外できるのでデスフェニ対策としても有用。ランク9なのでやや重いのが欠点。
氷結界の龍 トリシューラ、氷結界の龍 ブリューナク
トリシューラはさすがの制限カードだけあり、カードパワーは相当強いです。素材がやや厳しいですが、まぁ現実的な確率で出せる範囲でしょう。緊テレ+瑞々で、青龍落としてヂィヂィ持ってくる等でOKです。
ブリューナクは環境に応じて採用検討でしょう。破壊耐性持ちやデスフェニのようにバウンスしたい場合に便利です。
メタファイズ・ホルス・ドラゴン、インフェルニティ・ヘル・デーモン
フィールドのカード無効化系のシンクロモンスター。
メタファイズ・ホルス・ドラゴンは表側表示のカードを永続で無効化でき、さらに幻竜でもあるので、群雄割拠下でも召喚できるといった強みがあります。
インフェルニティの方は手札が0枚ならカード破壊の効果付きですが、無効化はターン終了時まで。ロマンコンボとしては、③効果があるので、ABF-神立のオニマルを瑚之龍とシンクロ召喚すると攻撃力6000で2回攻撃できるようになったりします。
電脳堺甲-甲々
あまり使われないタイプの電脳堺モンスター。ですが、戦闘破壊耐性を自身にも付与できるので、「絶対アーゼウス出すマン」としては非常に有能。
No.75 惑乱のゴシップ・シャドー
ロンゴミの下敷きになる効果が悪名高いカード。それ以外の効果も優秀で、ニビルケアもできますし、妨害されてレベル3が2体しか出せなかった場合にも1妨害立てられます。相手もドローさせてしまうのは難点ですが、これ1体で返さざるを得ない時点で事故ってるので……。
ブラック・ローズ・ドラゴン、妖精騎士イングナル
後手の捲り札枠。
ブラック・ローズ・ドラゴンは出すだけでフィールドのカード全破壊できるので、簡易版アーゼウスのように扱えます。勇者トークン+瑞々くらいでしか出せないのがネック。
妖精騎士イングナルはレベル6を3体要求されますが、このデッキなら比較的容易に出せるでしょう。効果はこのカード以外のフィールドのカードバウンス。相手はチェーンできないという効果も持っているので、着地さえできればかなり安全に盤面リセットができるでしょう。
炎斬機ファイナルシグマ
ほぼ完全耐性持ちの打点3000。ふわんだりぃず相手には滅法強いので、環境を見て採用を検討しましょう。先行でアトラクター投げられたらファイナルシグマエンドで祈ります。
EXデッキ 採用見送りカード
ダウナード・マジシャン
アーゼウスの下敷き1号。ブレイクソードや甲々は大体効果を使ってから殴るはずなので、EX素材が1枚の場合が大多数。なので下敷きがあってもなくてもアーゼウスの発動回数が変わらないので今回は採用を見送りとさせていただきました。たまーに欲しくなる場面もありますが、なくても困らない程度です。
一方で、ランク7下敷きのガイアドラグーンの場合、ランク6の凰々はEX素材を2個消費するのでアーゼウス発動に下敷きがほぼ必須となります。
ドロドロゴン
個人的には今後に期待しているカード。融合カードの種類が増えれば増えるほどロマンが広がる素敵な一枚。
とは言え、現状だと電脳堺モンスターの種族(サイキック、幻竜)と属性(風、地)だと良い感じの融合先が無いように思えます。単品で有用そうなのはミレニアム・アイズ・サクリファイスくらいでしょうか?
あとはアルティマヤ・ツィオルキン採用時に余ったツィオルキンとドロドロゴンで召喚獣カリギュラを出すとか。いずれにせよ現環境では積極的に採用するほどのパワーはなさそうです。
筆者のデッキ
微妙に調整したりもしてますが、こんな感じで組んでます。
勇者電脳堺にしているので、メインデッキに関しては誘発の枠が多少変わるくらい。EXはふわんが多いと感じたら甲々をファイナルシグマに変えたりしています。
とりあえず今回は以上。次回があれば展開について書いていきたいと思います。