30代セミリタイア備忘録

30代でセミリタイアしました。セミリタイアの考察やゲーム関連の雑記を書いてます。

セミリタイア計画「ヒト・モノ・カネ」その2

 今回はセミリタイア計画の「カネ」について書いていきます。

  さて、お金に関しては以下の3項目について検討が必要です。

①資産

②収入

③支出

 これらに対し、「資産 + 死ぬまでの総収入 > 死ぬまでの総支出」となっていれば金銭面で困ることはなくセミリタイア生活を送れるでしょう。

 それでは各項目について見ていきます。

 

 「①資産」は貯金や株、投資信託、FX、賃貸用不動産等の総額とします。セミリタイア後の生活費は資産の取り崩しと収入によって賄うことになります。ここで資産として計上するのは、比較的換金しやすく、またある程度の価格が想定できるもので限定しておく方が良いでしょう。

 車や時計、自分で住むための持ち家等も資産だとよく言われますが、お金が必要な際にすぐ売れなかったり、売却価格が事前に想定しきれない等の問題があります。なので個人的にはこれらは資産としてはカウントしない方が安全でしょう。

 

 「②収入」は以下の2つに大別されます。

・労働所得

不労所得

 労働所得は読んで字のごとく、労働によって得られる収入です。サラリーマンやアルバイトで言うところの給料やボーナスですね。

 不労所得は労働以外で得られる収入です。投資に対する配当、株の売却益、賃貸用不動産の家賃収入、あとは年金などもこちらのカテゴリになります。

 

 「③支出」も2つに大別できます。

・固定支出

・変動支出

 固定支出は見直しや変更が無い限り、毎月あるいは毎年固定の額を払うこととなる支出です。例えば家賃や保険料、水道光熱費の基本使用量部分、サブスク系の月額費用等です。

 変動支出は毎月の状況に応じて払うこととなる支出です。例えば食費、娯楽費、交通費、水道光熱費の変動部分、治療費等です。

 

 さて、上記3項目のうち、どれから検討していけば良いでしょうか。

 1つの考え方が「①資産」から決める方法が考えられます。目標とするセミリタイア金額を決めることでセミリタイアできるタイミングを予測できますし、逆に仕事を辞めたいタイミングからその時に溜まっていそうな資産額を想定することができるからです。その資産額から得られる不労所得を仮定し、許容可能な労働時間をイメージしておけば「②収入」も決まります。あとはその範囲内で生活できるよう「③支出」を調整していきます。

 

 2つ目の考え方が「③支出」から決める方法です。想定するセミリタイア生活を実現するために必要な支出額を最初に決め、その生活費を賄うためには「②収入」がどれくらい必要で、「①資産」をどれだけ溜め、どのように取り崩していくかを考えます。

 

 「絶対に40歳までにやめたい!」のように、期限を決めたい場合には1つ目の方法で検討するのが良いでしょう。その場合には想像よりも使えるお金の額が少なく、節約生活を余儀なくされる可能性があります。

 「自分の思い描く生活をしたい!」のように、理想のライフスタイルを追いかけたい場合は2つ目の方法で検討するのが良いでしょう。こちらの場合は必要な資産や労働収入の額が大きくなり、セミリタイアするタイミングが遅くなったり、セミリタイア後に長時間労働が必要となることが判明する可能性があります。

 どちらの方法も一長一短なので、これらの2つの観点で検討を何度も繰り返しながらセミリタイア計画を練っていくことになるかと思われます。

 

 「理想的な生活には毎月20万欲しい」⇒「そのためには資産が7000万必要だけど、セミリタイアが50歳になってしまうのでNG」⇒「資産5000万なら45歳で退職できる」⇒「収入が毎月15万になるから、支出のこの部分は削って」…

 のようなイメージです。一回決めたら意地でも変えない!というよりは、状況に応じてセミリタイア計画を見直していくことが肝要だと思います。

 

 次回は実際の自分のセミリタイア計画を紹介してみたいと思います。