セミリタイアRTAのチャート構築(3)
今回は学生時代編についてです。
学生時代にやるべきこととして以下を考えてみましょう。
・進学について
・アルバイトについて
さて、まずは進学について考えましょう。
進学としては高校への進学、短大への進学、大学への進学があります。果たして進学はどれくらいお得か考えてみましょう。
勿論最速を狙うのであれば中学を卒業次第年収がバカ高い企業に勤務できればいいですが、現実問題としてはかなり狭き門となるでしょう。ここでは統計から中卒、高卒、短大卒、大卒での年収から考察してみます。
今回参考にしたデータは厚生労働省の賃金構造基本統計調査。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html
概要の箇所には中卒での賃金情報が載っていないので、仕方ないから高卒、短大卒、大卒の3パターンのみとします。また、男性と女性で数値が異なっていますが、今回は男性の数値で統一しています。
以下が結果をまとめた表になります。各年代での平均賃金と、それをその期間内で受け取り続けた場合の累計を記載しています。(21/2/6 表の計算間違ってたので修正)
これによると、35歳までであれば高卒で働くのが最も累計賃金が多くなるようです。大卒の場合、35歳以降も働いてようやく高卒よりも累計賃金が多くなり、短大卒は40歳までであれば累計が高卒を上回ることはない、という結果となりました。
従って、統計データに基づけば高卒で働き始めるのが最も若い年齢でセミリタイアできる可能性が高そうです。
大卒、短大卒で高卒よりも若い年齢でのセミリタイアを目指す場合、平均賃金よりも相当良い給料をもらえるような起業に就職する必要があると言えましょう。
大卒、短大卒にもメリットはあります。それはより短い期間の労働で高い給料を得られる、ということです。頑張って10年だけ働いて、あとはその時の資産でセミリタイアする!などの場合には大卒の方が余裕のあるセミリタイア生活を送れるでしょう。
今回はリアルタイムアタック、つまりより若い年齢でのセミリタイアを目指すものですので、高卒で働き始めるのが妥当な選択のようです。
次にアルバイトについて。高校生であれば学校によってはアルバイト可のところもあるでしょうから、より早いセミリタイアを目指すのであればアルバイトは一つの選択肢としてアリだと思います。
ただ、実際問題としてどれだけ給料がもらえるでしょうか。恐らく時給は最低賃金付近でしょうから、とりあえず900円と仮定します。また、高校生は22時~翌朝5時までは労働禁止らしいので、それ以外の時間となります。
平日は授業終了後、18時から22時までで4時間、休日は8時間としておきます。毎日働いた場合には月144時間程度、月給だと129,600円、年収では155万円となります。現実問題として毎日これだけ働いたら疲労で死にそうですし、親の扶養からも外れて非常に面倒なことになりそうですが…。これに対し、平日2日、休日1日のペースだとすれば、月64時間、月給にして57,600円、年収では69万円となります。やるとしてもこれくらいが妥当な範囲ではないでしょうか。
ただし、アルバイトはあくまでも学生時代にやる補助的な収入源として捉えるべきでしょう。メインとなる収入源は就職後の給料となります。アルバイトに専念して学業をおろそかにした結果、就職先が平均賃金をはるかに下回る起業になってしまうと目も当てられません。