30代セミリタイア備忘録

30代でセミリタイアしました。セミリタイアの考察やゲーム関連の雑記を書いてます。

Dyson Sphere Program 「Mission Impossible」取得に関する覚え書き

 最近、Dyson Sphere Program(以下、DSP)のトロコンを狙うべく色々とやっておりました。今回はDSPのトロコンで難関となるであろう実績「Mission Impossible」(以下、MIP)取得に向けた覚え書きを記していこうと思います。

 

 例によって最初は能書きとかデータ整理から入っています。

 実際の走る手順やら心構えが知りたい方は「基本的な心構え」あたりからどうぞ。

 

DSPとは?

 DSPは自動化をテーマとした工場ゲー。本作はそれに加えて「宇宙」にも焦点が当たっており、宇宙探索はもちろんのこと、最終的には恒星を覆いつくすダイソン球を作ることもできたりします。

 惑星上に工場を建設する都合上、緯度・経度や自転・公転なんかも考慮に入れる必要があるなど、工場ゲーの金字塔であるfactorioとは違ったゲーム体験が味わえます。

 グラフィックも綺麗で、Dyson Sphereを建設していくシーンは感動的。

 

 2022年12月現在でまだアーリーアクセス中、今後も戦闘システムが追加される予定だったりします。

DSPの実績について

 DSPの実績は大体が工場を拡大していけば取得できたり、やろうと思えば取れるタイプのものが大半です。

 

 一部例外として、ゲーム開始後からの制限時間があったり、開始時の設定次第で取れない実績があります。現時点では以下9種類が挙げられます。

  • One giant leap for mankind!:1時間以内に他惑星に移動
  • Memento!:着陸カプセルを残したままクリア
  • x0.5 Resource completion:資源倍率0.5でクリア
  • Didn't break a sweat!:25時間以内にクリア
  • Mission impossible!:10時間以内にクリア
  • Solar Sail? No thank you!:ソーラーセイル無しでクリア
  • Environmentalist:土台(Foundation)を使用せずにクリア
  • Alien Mineral Protection Act:レア鉱床を使用せずにクリア
  • Before out time:ワープ解禁前に他星系へ移動

 Mementoは知ってさえいれば簡単。

 資源倍率0.5倍と、後半4つは多少縛りプレイ気味にはなりますが、時間をいくらでもかけられるのでコツコツやれば実現は容易です。

 

 やはり問題は制限時間系で、「1時間以内に他惑星に移動」とMIP「10時間以内にクリア」が難関。実績取得率を見ても、前者は1.4%、後者は0.6%程度なので、それなりの難易度だと判断しても良いでしょう。

 今回はこれら時間制限系の実績を取る際の考えについてまとめておきます。

 

取得テクノロジーの整理

 まずはゲームクリアまでの道筋を整理しておきます。大まかにまとめると以下のような感じになるかと思います。

 

  1. 各色のMatrixを作って技術・アップグレードのツリーを進める
  2. Dyson Swarm / Dyson Shellを作りPhotonを生成する
  3. 白Matrix 4000個分の研究を進めてゴール

 

 まずは必須となる技術・アップグレードと、取得推奨の技術・アップグレードをまとめてみます。

 印がないものがクリア必須、青丸が取得推奨、緑三角は要検討、赤斜線は不要と判断したものです。上下左右少し切れてますがご容赦ください。

 

(アップグレードのResearch Speedは不要、Universe Explorationは1取得推奨)

 

推奨技術・アップグレードについて

 推奨技術・アップグレードですが、以下の順番でオススメ。

  1. Blueprint関連
  2. Proliferator関連
  3. Logistics system関連
  4. Mini fusion power generator関連
  5. Construction droneアップグレード
  6. Solar sailアップグレード
  7. イカロスアップグレード
  8. Logistics drone関連アップグレード

 

 BlueprintはMIP取得では必須級です。何かの生産ラインを作ろうとした時に、「仮セーブを作成し、生産ラインを構築してBPを保存、仮セーブをロードしてBPを呼び出し」とすれば、ゲーム内時間の経過を最小限に留めてライン構築が可能となります。

 レベルをどこまで上げるかは要検討ですが、序盤はLv2、黄Matrixが量産可能となった後にLv3まで上げたいところ。低レベルでも分割したりでやりくりできますが、やはり不便ですので。BP無しでラインを高速で組める達人には不要。

 

 Proliferatorは神です。簡単に作れる割に、ほとんどの生産物を25%増しにしてくれるオーバーテクノロジーの産物ですので取得推奨。

 紫・緑・白Matrixと、Research用のMatrix Labに塗るだけでも相当負担が軽くなります。これだけで最後に必要となる白Matrix用の素材が4000から2560まで減るので、使わない手はないでしょう。

 

 Logistics systemもほぼ必須ではないでしょうか。Interstellar~まで解禁しておかないと、チタン・シリコンを延々と運び続けるハメになりますし、そんな時間的余裕はないかと思います。コンベアを伸ばす距離も短くなるので建設時間短縮などにもお役立ちです。

 

 Mini fusion power generatorも取得すべきでしょう。設置面積や投資コストのバランス的にかなりお得。

 他に使用可能な電力源としては、風力・ソーラー・火力・ダイソンスフィアがありますが、風力・ソーラーは設置数が嵩みすぎますし、ダイソンスフィアの発電力は全てPhoton生産に回したいところです。火力発電も候補ではありますが、数百MW級の発電所を構築するのは骨です。

 

 アップグレードで優先すべきはConstrucstion drone関連。BPを貼り付け指示した後に、完成するまでの時間が短くなるのでオススメです。

 

 Solar sailの寿命と減衰アップグレードも終盤の鬼門となるPhoton生産数に関わってくるので、Solar sail打ち上げが視野に入り始めた辺りでいくつか進めておきたいところ。

 

 時間が余ればイカロスとLogistics droneのアップグレードを。ここに関しては推奨としてはいますが、無ければ無いで困らないです。

 

 

 

 要検討のもののうち、Gas giants exploitationに関してはかなり有力です。初期星系にIce giantがあれば、hydrogenとfire iceが簡単に手に入るようになりますので。

 ただ、一連の研究コスト(青・赤Matrixが3200、黄Matrixが1320)が少し重いのと、生産・設置に時間がかかるのが少し気がかり。筆者は不採用としました。

 

要求Matrix数と生産速度

 次に、最低限の技術・アップグレードを取得する場合と、取得推奨の技術を取った場合の必要Matrix数をまとめます。(要検討のものは含んでいません)

 仮に各Matrixを90個/minで作成するとした場合、必要数量の作成にかかる時間は

  • 青:540分
  • 赤:495分
  • 黄:285分
  • 紫:86分
  • 緑:105分

 といった感じになります。

 

 青・赤Matrixに関しては1時間以内に解禁できると思いますので、90個/minが最低限のラインになるでしょう。

 黄Matrixも90個/min程度欲しいところです。重要技術が黄Matrixで軒並み解禁されるので、できるだけ早めに揃えたいですので。60個/min だと7時間以上かかるので、解禁時間次第ではやや不安な数値。

 紫Matrixは必要量が少ないので、30~60個/min でも十分かもしれません。この頃には増産剤も出来上がっているはずですので、少し余裕はあると思います。

 緑Matrixは解禁が7~8時間頃になるかと思いますので、それなりの生産量が必要そうです。60個/min(増産剤補正無し)程度あれば何とかなるでしょう。

 

 実際に作成する速度は任意ですが、以上の考え方を基に増減させるのが良いかと。

 参考までに筆者は全Matrixを90個/minで作成して走りました。黄~緑は余りましたので、60個/minでも十分だった気がしています。

 

Photonの作成について

 さて、各Matrixが作成できるようになったら、あとはDyson Swarm / Dyson Shellを作りPhotonを必要数量集めればいいだけです。

 ここではPhotonの作成について考えてみます。

 

 まず、Dyson Swarm(Solar Sail)とDyson Shell(Small Carrier Rocket)のどちらをメインに据えるかですが、圧倒的にDyson Swarm(Solar Sail)をオススメします。

 Dyson Shellは構築に時間がかかりますし、Rocketも資材的にかなり重め。

 Dyson Swarmの方が即効性がありますので、MIP取得ではこれ一択です。

 

必要なEjector・Solar Sail数

 まず、Photonの作成は120MWで6個/minとなっています。Photonは増産剤補正を考慮すると2560個必要なので、1時間で必要数量を集める場合は853MW、2時間の場合は427MWの受信電力が必要です。

 ただし、これはRay Receiverでの受信電力なので、Dyson Swarmの発電容量は減衰を考慮する必要があります。減衰Lv0~2の場合に必要な発電容量を以下にまとめます。なお、Ray Receiverは常時連続受信100%と仮定しています。

 減衰Lv3にするだけで容量を100~200MW削減できますので、できればアップグレードしておきたいところ。

 

 さて、上記発電容量を実現するにはどれだけのEjectorとSolar Sailが必要でしょうか。

 Dyson Swarmの発電容量は「0.012×寿命×設置数×稼働率」で求められます。寿命はLv3までアップグレードして6600、稼働率は40%と仮定します。

 この場合、1200MWの発電容量を得るには設置数は38台。EjectorはSolar Sailを20個/minで発射するので、必要なSolar Sailは38×20×0.4 = 304個/minとなります。

 

 

 以上は「Photon作成時に既にDyson Swarmが最大発電量になっている」ことが前提になっています。Photon作成ができるようになってからDyson Swarmを作り始める場合はEjectorの必要数は増えますのでご注意ください。

 

 残り時間をT[min]とすると、必要な発電容量Pは「2560×20÷(1 - 減衰率*0.6)÷T*2」。

 必要なEjectorの設置数は「P÷0.012÷T÷60÷稼働率」(ただしT<寿命の場合。T>寿命ならT=寿命で計算)

 例えば、残り時間が90分の場合、発電容量P=1639.9MW、Ejectorの設置数は63台、Solar Sailは63×20×0.4 = 504個/min。

 

 また、初期惑星のような衛星の場合はEjectorの稼働率が更に落ちますので、それも考慮に入れる必要があります。

 

 

 よくわからなければ「とにかく大量(600~900個/min程度)にSolar Sailを作り、大量にEjectorを設置する」というのが大正義な感じもします。

 

 

基本的な心構え

  • 次にやることを迷ったらEscキーで一時停止しよう
  • 節目のセーブを残しておこう
  • 仮セーブとBlueprintを駆使してラインを組もう
  • 生産ラインはFactorio Labを参考に効率化しよう

    https://factoriolab.github.io/list?s=dsp&v=4

  • 重要技術を優先的に取得して工場拡張を容易にしよう
  • 時々工場全体を視察して異常個所がないか確認しよう
  • Solar Sailを大量に作成してDyson Swarmを作ろう
  • Ray ReceiverはGraviton lensを入れて連続受信させよう

 

 

大まかなタイムチャートと研究目標

~1時間:青Matrix・モール作成・赤Matrix

 開始後の研究は以下が鉄板。

  • Electoromagnetism
  • Automatic metallurgy
  • Basic logistics system
  • Basic assembling processes
  • Electromagnetic matrix

 Mining machineとWind turbineが使えるようになったら、鉄・銅鉱床に置くようにMining machineを追加で1機、Wind turbineをいくつか作成。できれば石炭を掘るためにMining machineをもう1機。

 Smelter用に石が必要な場合は石鉱床を手掘りより、地面に転がってる岩を壊す方が早そう。

 Blueprintも使えず、資源も少ないので、最初の方が難しい感じもします。

 青Matrix 90/minを15分ごろまでに作成できるかと思います。

 

 

 青Matrix解禁後の研究はThermal power→Smelting purification→BP解禁がオススメ。CoalをEnergetic Graphiteにして電力を確保しましょう。以降は赤Matrix解禁用の技術を順次解放。

 次にモール(コンベアや組立機等の各種建造物を生産・ストックしておく一連のライン)の作成。ラインを組むうえでは建造物をじゃぶじゃぶ使える状況を整えるのが大事です。

 以降も良く使う施設が解禁されるたびにモールに追加していくのをオススメします。

 

 モールが粗方できあがり、製油所等が必要数揃い次第赤Matrix 90/minのラインを作成。1時間前後でこのあたりまで行けると良いかと。

 

1~2時間:Drive Engine Lv2解禁・チタンとシリコン採取

 赤Matrix解禁後の重要技術はDrive EngineLv2(惑星間航行の解禁)と惑星内物流。惑星内物流はチタン・シリコンが必要なので、まずはDrive Engine Lv2から。

 

 Drive Engine Lv2解禁され次第、Wind turbine100個程度を持ってチタンとシリコンが豊富な星へ飛行。Wireless power towerを持っていくと帰り道のエネルギーチャージが早くなるのでオススメ。

 現地に着いたらMining machineとSmelterを設置、インゴットは倉庫にしまっておく。できれば帰りに数スタック持ち帰りたいところ。

 

 初期惑星に戻ったら惑星内物流に備えてGraphene・Particle container・Processorの生産ラインを整えておく。

 

2~3時間:Planetary logistics system解禁、黄Matrix

 念願のPlanetary logistics system解禁を目指して全力を尽くします。droneやstationもモール化しておき、いつでも取り出せる環境も整えましょう。

 

 以降は黄Matrixのライン構築に取り掛かります。黄Matrixは60~90/min程度を目指して作成していきます。黄Matrixを作り始めるとチタンが凄まじい勢いで減っていきます。惑星間物流が解禁されるまでは頑張って運び人をやっていきましょう。

 黄Matrixまでを3時間前後で完成させられると後が楽。

 

3~4時間:Mini fusion power generator解禁

 黄Matrix解禁後の重要技術はMini fusion power generatorとInterstellar logistics system。Thermal power stationでは電力事情が厳しくなってきていると思うので、核融合発電優先をオススメします。

 

 核融合発電にはTitanuim alloy、Carbon nanotutbe、Super magnetic ring、Deuteriumが必要。このあたりの量産体制を構築していきましょう。最終的に燃料棒を60/min程度作れるように意識しておけば、最終盤まで電力に不安はなくなるかと。

 

4~5時間:Interstellar logistics system解禁

 このあたりでInterstellar logistics systemの解禁を目指します。必要な材料は軒並み量産済みだと思いますので問題はないでしょう。

 

 採掘星の方はチェストの代わりにstationを置くだけで良いです。通電させると電力を食うので放置。輸送量が足りない場合は母星側にstationを増設して対応。

 輸入してくるものはチタンとシリコン。母星の採掘量が不安なら鉄鉱石と銅板。鉄は鉄板とマグネット両方に需要があるので、鉄鉱石のまま輸入し、銅は銅板しか加工先がないので現地で加工してから持ってきましょう。

 

5~6時間:紫Matrix

 紫Matrixのラインを作ります。以上。このあたりからProliferator MK3も生産可能になっていると思うので、Matrixの生産ライン最終段と研究用Matrix Labへの搬入口には塗布しておきましょう。

 紫Matrixで解禁される技術にめぼしいものはないですので、緑Matrixに向けて一直線に進みます。

 

6~7時間:緑Matrix

 緑Matrixのラインを作ります。Gas giants exploitatonを取っていない場合、かなり水素が厳しくなります。惑星内の余ってる原油を全てX線クラッキングして水素に変換すれば何とか対応できると思いますので頑張りましょう。

 

7~10時間:Dyson Swarm構築・Photon生産

 緑Matrixが終わればあとはSolar Sailを量産・射出してPhotonを作り続けるだけです。

 Rail Ejectorは適切な緯度に、Ray Receiverは大体の場合極付近に置くのがベターかと。

 Dyson Sphereのエネルギー需給を見つつ、100%を超えたらRay Receiver+Graviton lensを設置していきましょう。

 Photonが生産できたら順次白Matrixを生産・消費していけばゴールは目の前です。

 

 

その他TIPS

  • Blueprintは緯度30・45・55・65・70度等にある境界線をまたいでいるとコピー可能な場所が限定される。できるだけ同じ境界線内で閉じておくと自由度が上がる。
  • Fractionatorを通すとAutomatic Pilerでスタックした貨物が解除されるので、Deuteriumを高速に作成したい場合はループ内にもAutomatic Pilerを組み込む必要がある。
  • Seed厳選するなら初期星系にFire Ice鉱脈があるものがオススメ。惑星間の距離はInterstellar logistics systemが解禁後はそこまで気にならない。
  • Fire Iceは結構レアっぽいので、次に粘るとしたら1惑星にチタンとシリコンが豊富にある惑星を選ぶのがベター。Ashen Gelisol(灰燼凍土)が強いと思います。
  • Seed調査やBP作る際にはロード時やゲーム開始時にSandbox ModeをONにしてテクノロジー画面の「One-click Unlock」で全技術解放が可能なので楽。

 

終わりに

 今回はあくまでも指標や考え方を示すためのガイドとして書いたので、自分の作ったモールや生産ラインについては省略しています。効率悪いのもあると思いますので…。

 あとは、現状のブループリントは緯度が大きく異なると貼り付けできなかったりと、使いにくい所もあると思うので、自分の手で自分が置きたい所に構築してBP化した方が早いし楽しいと思うので載せてないという部分もあります。

 

 いつも通り凄まじく長くなりましたが参考になれば幸いです。