30代セミリタイア備忘録

30代でセミリタイアしました。セミリタイアの考察やゲーム関連の雑記を書いてます。

factory townの細々とした攻略TIPS

 ここしばらくfactory townなる工業化+街づくりゲームにはまっていたので、それに関する小ネタを述べていこうかと思います。

 本作はアーリーアクセスが2019年頃から始まっており、2021年に正式リリースされた作品です。筆者も2020年にクリアしたのですが、複数のアップデートを経てだいぶ遊びやすく改善されたりしています。

 

 既プレイの方向けに書きますが、

  • 市場や雑貨店が複数建てられるように
  • マナ関連がかなり簡略化
  • 生産にコインはほぼ不要
  • 土地の購入もかなり安価
  • 研究もコストがあれば即時終了
  • 鉄道の追加

 みたいなところが主要な変化でしょうか。当時プレイした方も、今回初めて知る方も一度試して見ていただきたい良作です。

 

操作に関するTIPS

  • ワーカーやワゴン等を選択後、Shiftキーを押しながら指示を出すと複数のタスクを設定可能(3ヶ所で別の素材を回収後倉庫に収める、など)
  • 地形操作・タイルの削除・作物の植え付けなどの操作はPage Upキーで範囲を拡大できる
  • 通常画面ではTabキーを押すと範囲選択モードになる(広範囲の施設・コンベア・足場の一括削除などに便利)
  • 施設を選択後Ctrl+Cで施設のコピペができる(上記範囲選択と併用すればコピペが簡単にできる)
  • パイプ操作モードでは「地形ツール→ブロックを選択」後にドラッグ範囲選択ができる(一括削除・コピペに)
  • 地上でのパイプ配管時、Tabキーを押すと垂直方向への配管モードに切り替えできる

 

 

 

 

 

街の中心について

  • 複数(最大6?)設置できる
  • 街の中心と道路で接続された施設には幸福度ボーナスがかかる
  • 幸福度ボーナスはマップ内の幸福度総量で決まる
  • =街の中心範囲内に住宅が無くても恩恵が得られる
  • 街の中心に対して特色を設定可能、一部のレシピ生産力を上げられる
  • 対象となるレシピは各生産施設で黄色くハイライトされる

 幸福度ボーナスがとにかく強いので、放置しているくらいなら適当な施設の近くに設置して道をつなげておくと便利です。特色もかなり便利。

 ただし、特色による2倍生産ボーナスは街の中心範囲内にある住宅の幸福度が影響しているようです。とは言え、範囲内に住宅がなくても10~20%で発生するので、簡単に生産量を増やせるのはありがたいですね。

 開発中のマップの第二都市圏の様子。画面右上に住宅街があります。特色に産業(鉄製品の効率アップ)を採用しているので、歯車などの生産効率が上がっています。

 幸福度が4200ほどあるので、生産速度に2.4/ワーカーの補正がかかっています。コインブースト無しでも15の生産力があります。つよい。

 

 

 ちなみに、街の中心にはプライマリストレージフラグというものが設定されており、拾ったアイテムや削除した倉庫の中身などはプライマリストレージに保存されます。

 なので、開発も終盤になると街の中心には大量の資材が溜まっていることでしょう。中身があるストレージは動かせないので、街の中心を引っ越しさせる際には

 ①引っ越し先に別の街の中心を設置する

 ②引っ越し先の街の中心にプライマリストレージフラグをつける

 ③元の街の中心を取り壊し

 とすれば比較的簡単に引っ越しができます。

 

 

 

コンベア・パイプのスループット

 60秒間でのコンベア・パイプのスループットを測定しました。

  • 木のコンベア:0.75/s
  • 布のコンベア:1.25/s
  • 鉄のコンベア:1.9/s
  • 魔法のコンベア:3.7/s
  • シュート:3.0/s
  • 液体パイプ:5.7/s
  • マナパイプ:7.0/s
  • オムニパイプ:3.85/s

 結構バラつきが出るので、PC環境などにもよるかもですがご参考までに。

 やはりシュート・各種パイプが強いですね。シュート・パイプで運べるものはそちらを優先した方が良いでしょう。専用のレイヤーもあるので土地に悩まされなくなるのも嬉しいところ。

 

 あとはオムニパイプはなんでも運べる上に魔法のコンベアより速いので、こちらの量産体制が整い次第置き換えも検討したいですね。本当に最終盤の話になりますが。

 

 とは言え、大量輸送においては鉄道やマインカートの方が便利で強いです。適材適所での使い分けが肝要かと。

 

 

 ついでに、無限研究でマナパイプとオムニパイプの速度を+100%した場合について見てみます。測定時間は同じく60秒。

 速くなってはいますが、理論通りのスペックにはなってないように見えますね。PC環境のせいなのかゲームの仕様なかは不明ですが。ちなみに液体パイプには無限研究の効果は及ばないので、その内物足りなくなるかもしれませんね。

 

アイテムフィルターに関するTIPS

  • 個別アイテム以外にもカテゴリ(食料カテゴリ・鉱石カテゴリなど)でのフィルタも可能
  • Shiftキーを押しながら設定すると複数のフィルタ設定が可能
  • 倉庫や鉄道駅にスロット毎にフィルタを設定も可能
  • 列車先頭の機関車にアイテムフィルタを設定すると、後続の貨車にも同様のフィルタが設定される
  • 右クリックすると指定アイテムを除く「除外」も設定可能

 

  

 

物流ブロックと信号タグ

 鉄道やカートを積載している貨物に応じてルートを振り分ける、という例はよくありますが、空の鉄道やカートを異なるルートに振り分けたい場合はどうすれば良いのでしょうか。

 

 その一例として、信号タグを使った解決策を紹介します。

 右側にある分岐路のプッシャーですが、何も設定していないとマインカートはどちらも左折させられます。

 しかし、プッシャーに信号タグとして適当な名前(今回はleft)を設定すると、同名のタグがついたカートだけ左折させることができます。

 

 ちなみに、信号タグ欄には複数行の文字列を入力できますが、各行が複数のタグとして認識されたりはしません。改行も含めた全文一致での動作となるようです。

 

 信号タグ自体はレールローダーなど、色々なものに設定できますので、特定の列車にだけ積み込みする、のような運用もできます。

 

 

 

 ついでに言うと、今回の例に対する別解は、プッシャーとマインカートに同じアイテムフィルターを設定しておくことでもOKです。空のマインカートでも、アイテムフィルターが一致していればプッシャーは動作するようです。

 

計算ブロックについて

 計算ブロックには大きく2種類のセンサーがあります。一つは貯蔵庫の中身を読み取るインベントリセンサーで、もう一つが輸送経路上の動きを読み取るエージェントトリガです。

 

 インベントリセンサーの使い方はかなり簡単で、倉庫やサイロ、鉄道駅に対してオフセット設定すれば中身を読み取ってくれます。あとはその数値を処理すればいいだけなので、簡単に使えます。

 ちなみに、実はベルト上やレール上にもインベントリセンサーは設置可能です。ベルト上であればアイテムフィルターに設定したアイテムが通過した際に「1」が、アイテムフィルター以外のアイテムが通過した際に「0」が出力されます。

 レール上の場合、アイテムフィルターに設定した列車内のアイテム全て(燃料含む)の数値が出力されます。

 

 

 

 

 使い方が難しいのはエージェントトリガーの方ですね。こちらはある地点を何かが通過したタイミングを通知する計算ブロックです。この計算ブロックからは「理論値」と「トリガー」が出力されます。

 

 論理値としてはアイテムフィルターとエージェントフィルター(機関車・マインカート等の運搬装置に関するフィルタ)の2種類を設定し、それぞれに合致した場合は「1」、合致しなかった場合には「0」を出力するようになっています。デフォルトではフィルター無しなので、何が通過しても論理値としては「1」が出力されます。

 

 トリガーは「他の計算ブロックに対してイベントの発生を通知する」ような代物です。今回の場合であれば、とある地点に何かが入ってきた場合、または出ていった場合にトリガーを出力できます。

 このトリガーは上記のフィルター設定に関係なく、何が通過しても必ず出力されます。列車については1編成を1つの物体としてとらえているようで、後続の貨物車が複数あってもトリガーは1回だけ出力されます。

 

 注意すべきなのは、「論理値とトリガーは別物である」ということです。トリガーは正確なタイミングを計るために使用するものであり、他の計算ブロックや物流ブロックを動かすのはあくまでも論理値である、と分かれば少しは分かりやすくなるかもしれません。

 

 

 トリガーの使い道は大別すれば以下の3つです。

  • 通過した瞬間に論理値をON/OFFしたい→トグル
  • 通過してからXX秒後orXX秒間だけ論理値をON/OFFしたい→タイマ
  • 通過した回数を数えたい→カウンタ

 使い道に合わせてエージェントトリガーの接続先を選べばOKです。

 

 

 

 では、実例をいくつか紹介してみます。

列車停車中は鉄道駅への搬入を止める

 基本的に、列車への積み込みは鉄道駅の上側スロットから優先して積み込まれます。従って積み込みを始めると上側スロットに空きスロットができますが、鉄道駅にコンベア等でアイテムを常時搬入していると、上側の空きスロットにアイテムが少量運び込まれます。その結果、列車の貨物車後半部には今運び込まれた少数アイテムが積み込まれる、という事態が発生します。

 

 これを回避するために、列車が鉄道駅に停車する際には搬入を止めてみます。

 青いラインは論理リンクを示しています。列車進入時にトリガーが発生、トグルがONになります。トグルからは論理値「1」が出力され、ブロッカーが有効化されるため搬入が停止します。

 その後、列車出発時にもトリガーが発生し、トグルがOFFになります。トグルからは論理値「0」が出力され、ブロッカーが無効化され搬入が再開されます。

 

 

混載コンベア上のアイテムをカウントする

 使用している計算ブロックはエージェントトリガー、状態セット、シグナルゲート、カウンタです。

 エージェントトリガーにはそれぞれアイテムフィルターで木材、小麦を設定しています。上側のエージェントトリガーは木材通過時に論理値「1」が、小麦通過時には「0」が出力されます。

 

 この論理値を状態セットブロックに送ることにより、状態セットブロックがシグナルゲートブロックのON/OFFを制御してくれます。

 状態セットブロックの入力が「1」の場合、シグナルゲートがONになり、エージェントトリガーからのトリガーが左側にあるカウンタまで届くようになります。

 一方で、状態セットブロックの入力が「0」だとシグナルゲートがOFFなので、トリガーはカウンタまで届きません。

 

一定時間の通過量を測定する

 測定開始トグルをONにすると上下のシグナルゲートがONになります。この状態でコンベア上を何かが通過するとトリガーが出力され、測定開始トグル・測定時間タイマ・カウンタ用トグル・カウンタの4つに対して入力されます。

 測定開始トグルにトリガーが入ってくるのでこちらはOFFとなり、上側のシグナルゲートはOFFとなり、タイマとカウンタ用トグルへはトリガーが入らなくなります。

 一方で、カウンタ用トグルがONになるので、下側のシグナルゲートはONのままで、カウンタへのトリガーが入力され続けます。

 

 測定時間が終了すると、タイマがOFFとなり、カウンタ用トグルをOFFに設定します。これにより下側のシグナルゲートがOFFになるため、一定時間内の流量だけが表示されます。

 

 上記の通りに設定・配線しても下側のシグナルゲートがONにならない場合があります。ブロックの配置順、論理リンクの配線順などで動作したりしなかったりするようです。最悪、開始トグルから下側状態セットブロックへの配線を切れば普通に動きますが、その場合カウンタの数は正常な場合より1少なくなります。

 

 

 

 本作の計算ブロックはかなり難解なシステムだと思います。しかしながら、きっちり運用できれば便利なものでもありますので、是非色々と試行錯誤してみてください。